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第34回「ナノテクノロジーの世界」
2003年7月11日
ナノスケールの材料科学は大きく変化しながら発展しつつある。おそらくここ数年以内にナノスケールの材料科学を取り入れるのに遅れをとった会社は製品に特徴が出せずにユーザーからの要求に応じられなくなるだろう。それほどナノテクは急速に進展している。 本稿では特に有機材料との関係でナノテクがどのように活かされようとしているか、それが材料の学問としてはどのような位置づけにあるのか、基本から解き明かす。
約15年前に世界に先駆けて発信したナノコンポジットの材料設計コンセプトこの材料設計を駆使して開発した革新的に機能を改善した新材料とそれらの実用化例を紹介し、次にナノコンポジット構造を基盤にした高次機能調和材料の創成研究を紹介する。 最後に、ナノコンポジットの新しい展開とこのコンセプトを越える格子から分子・原子レベルの新しい材料設計コンセプトに言及。 複数の高分子材料のブレンド、アロイ、又はフィラーなど様々な組合せによる材料のコンポジット化により、高機能化や高性能化を求めた材料開発が盛んに行われ、近年に於いてはナノオーダの材料を凝集する事なく均一に分散させるナノコンポジット化へと進んでいます。この均一分散に用いられている混練装置の現状と実験室レベルで極少量のナノコンポジット化への混練評価ができる装置「ラボプラストミルマイクロ」を紹介。 |